渓の釣りを始めて4シーズン目。
ずっと歩いてみたかった渓に挑戦する事が出来ました。
今年に亡くなってしまった大先輩の口癖でした。
『〇〇沢行って来い!潜水艦みてぇ~のがいるぞ!』
私の顔を見るたびに、その渓の思い出話と魚の濃さ、そしてその大きさを語っていました。
とうとう一緒に歩く事は叶いませんでしたが、
私がそこに行ける事が出来るようになったのを、天国から微笑んでくれているに違いありません。
いつもはオールリリースですが、大先輩への報告の為少しの魚を墓前にあげさせて頂きました。
夢にまで見た渓の流れ。
我が管内に僅かに残された岩魚の楽園への釣行記を綴ります。
朝の内は雨が降っていました。
車止めから目的地までは竿を出さずに歩きます。
素晴らしい流れの中、生唾を飲み込みながら遡行します(苦笑
そうでないと日帰りする事がきつくなるからです。
目的の沢の出会いまでは高巻きが3回。
それも今まで経験した中でも危ないクラスの高巻きでした(汗
今から思えば上からの写真を残せていればと思いますが、その時は余裕がありませんでした。
ようやくその沢の出会いに到着し、竿を出します。
私が考えても、ここまでは人が来られる範囲です。
ですが、いつもの釣行から思えばパラダイスのような場所でした。
祝!ファーストフィッシュ!
次々に岩魚が釣れてはくれますが、ここで時間を費やす訳には行きません。
本当のパラダイスはこれから先にある滝の上だからです。
その滝は両岸絶壁で人を寄せ付けない物でした。
大先輩の話と、現場の景色が徐々にリークして行きます。
滝の巻き方は耳にタコが出来るくらい聞いていましたので、GPSを頼りに巻き道を探します。
『尾根に上がるとシャクナゲがあってな~』
聞いた通りでした。
シャクナゲの群生地を抜け、高巻きをする事が出来ました。
元気なころにここを歩いたのであろうと想像すると感慨深い気持ちになりました。
ここからが本当のパラダイスでした。
一つのポイントから相当数の岩魚を釣る事が出来ました。
目測40クラスのイワナも何匹も確認しました。
いつもならば、釣る為に興奮するのですが・・・・・・・
久しぶりにサイズや数ではない感動の大きさを感じる事が出来ました。
いつも人より必要以上に歩きまくり、仲間が嫌がるほどの熱意を持って取り組んできました。
足跡一つないその流れ踏みしめる度に努力は少しだけ報われる事を感じる事が出来ました。
このままここで寝ちゃおうかと思うほどの渓でした。
しかし自然は甘くありません。
帰らないといけない時間は過ぎています。
この時はいつも以上に帰りたくない気持ちが強かったです(苦笑
良くぞこんなに歩いたなと思うほど・・・・車までが遠かったです。
車に戻り安堵の気持ちを覚えたのは20時20分を指していました。
久しぶりに音も明かりもない真っ暗な山の中を歩きましたが、
心が落ち着く素晴らしい時間でした。
総遡行距離33キロ
自宅に戻る頃には日付が変わっていました(笑
そして・・・・・・・・・・
楽しい事ばかりではありませんでした(涙
今まで色んな渓を共に歩き、沢山の魚を掬ってくれました。
未熟な私の手助けをしてくれた相棒との別れの日となってしまいました(涙
嬉しさと感動、そして後悔と懺悔の入り交じる釣行となりましたが、、、、、、、、
近い将来、必ずもう一度、、、、、今度は泊まりで、、、、、、、
行く事を自分の中で決めました。
もっと高いレベルのアングラーになって。
【ロッド&リール】
EXC510PUL&カディナル33改
【ライン】
Gsoul・X-8・0.6号
フロロリーダー5ポンド
【ルアー】
Dコンタクト
【ネット】
OEファクトリー
私に関わってくれる全ての方々、そして自然に感謝!
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